まず最初に明言しておきたいことは、
わたしはけものフレンズが大好きです。そしてそれと同じくらいがーでんが大好きです。
しかし、けものフレンズ(@KFP)にも、がーでんにも問題があると私は思います。ただしこれは、「たつき監督が...」 や「KADOKAWAが...」といったこととは
違います。
例えば、けものフレンズやがーでんにはフットワークの軽さが非常によく表れていると思います。急遽イベントに参加したり、参加特典をつけたりなど他の企画であればできないようなスピードで物事が決定されているのは皆さんも知るところだと思います。
ですが、物事をあまりに素早く進めようとし、拙速になっている点があると言わざるを得ません。ツイートでお知らせしていながら当日に間に合っていなかったり、特典をつけるといいながらその後お知らせがなかったりすることがあります。
また、そんな点をフレンズのみなさん(ファンコミュニティ)や初期ではけものフレンズちゃんねるが支えていることも長短あると考えています。
本来であれば企画会社や運営スタッフが先んじて手を打っていなければいけないことがなおざりになっていることが多々あります。そんな点をコミュニティの皆さんで情報共有し合い、補完しているのは2017年の段階でけものフレンズちゃんねるにけものフレンズ(公式)がTwitter上で感謝している点でもわかるかと思います。
また、お知らせの告知方法にも問題があると感じています。Twitterは宣伝には大いに役に立つところであることは異論ありません。が、その性質上情報がすぐにネットの大海に埋もれてしまい、誰もが完全な情報にアクセスできずにいます。
本来ならそういった情報はウェブサイトにてまとめて掲載し、がーでんに行きたいと考えている何人でも等しく得られなければ、新規のファンを得ることは叶わず、ひいてはコミュニティや作品の衰退を招くと考えています。
そしてその役目はコミュニティの有志ではなく、公式であるけもフレがーでんが担わなければならないと考えています。
公式アカウントがツイートで"例の場所"と言った表現は特にその最たるものだと思います。公式自身はもはや新規顧客(ファン)を獲得しようという考えがなく、「もう言わなくてもわかるよね?(≒みんなもそうでしょ?)」という無意識の排他性が出ていると見えます。
結論として、前述のような一覧性に欠け新規ファンを蔑ろにするような不甲斐ない告知方法しかできてない、また、組織として体系だった情報の共有とマネジメントができていないけもフレがーでん公式に不満を覚えました。
異論はあるでしょうが、これがわたしの意見です。
しかしない以上、その役目は誰かがやらねばならないと思いましたし、
そういった文句を再生産することなく消費するだけの人間が言うべきではない。その矜恃と相反しないためにわたしは今回、このページを作成した次第です。
なお、この矜恃に関してはあなたや第三者が同様に思う必要は全くないことは明記しておきます。ただし、この「再生産」には、例えば今回の問題で言うならば「過去のツイートを掘り返して積極的にRTする」などの比較的簡単な活動であっても含まれると考えています。得意なことは違えど、やれることはやろうという考えです。
深夜帯アニメというのは時間の関係上、見る人間はある程度年齢のいった方ですし、1クールだけのアニメが多い以上、コミュニティは放送当時の人がほとんどでしょう。
しかし、わたしはけものフレンズにドラえもんや、ポケモン、プリキュアといった作品になってもらいたいと思っています。
意味として二つあり、一つは作品が長く続いて欲しいという意味です。どのような形であれ多くの人に楽しんでもらえ、例えば動物や自然科学の初学者の教科書になりうる作品になれば素晴らしいなと思っています。
二つめは、常に流動性のあるコミュニティであることです。長く続くには同じ人が支え続けるのではなく、新しい人がコミュニティに参画することが必須だと考えます。同じ人たちで支えるということは、時間とともにコミュニティ全体の年齢が上がることを意味します。それは確実に規模の縮小を起こします。
そして、同じ人たちであるということはコミュニティの硬直を招き、排他的になります。「ファンならこれを知っているべき」「これがこの作品の常識」そういった意識が、無意識にコミュニティの外の人を遠ざけます。そうなれば、もう新しくファンがコミュニティに参加することはできないでしょう。
常に新しいファンを入れるという点において、上にあげた作品は大いに参考になるでしょう。共通点は「常に同じ年齢層の子どもがファンになっている」という点です。プリキュアには大人がファンになっている点もありますが、作品のコンセプトとして「4~6歳女児」をメインターゲットにしてますのでこの際は無視してください。
新しいファンとなった子ども達が子ども達同士の会話において好きを語り合い、グッズを買い支え、そして成長とともにコミュニティから卒業していく。その基本サイクルがあるからこそ、どの段階で入ったファンであってもその作品を楽しむことができます。卒業した子どもも、記憶の中に作品があれば時折それを思い出しますし、何より「子どもの頃に見たものはなんであれ肯定する」というところは大きいでしょう。
けものフレンズ2期で大きく揺れていますが、わたしとしては綺麗なまま死んでもらってもいいかなと思っています。しかしやるならもはやスティーブン・スピルバーグ監督が監督になったとしても、たつき監督が戻っても大きな批判にさらされるでしょう。
ですから、わたしはプリキュアのように1期のキャラクタは一切出さずに、けものフレンズの概念だけを引き継いだ作品になってもいいと思っています。
また、参加者の皆さんにも少し考えものな点もあります。けものフレンズの公式イベントは放送が終わってしまったこともありあまり多くありませんでした。そのため有志がオフ会を頻繁に開催していました。
その流れをそのまま公式のがーでん2期に持ってきてはいないですか?正直
内輪ネタ(排他性の高い話題)や、そのノリ(雰囲気)を公式に持ち込むのはわたしは違うと思います。
たしかに、オフ会という存在が公式の存続に与えた影響は少なくないと言えるでしょう。Twitterの#自宅がーでん に公式がレシピを公開するなどする点からそれが言えます。そう考えれば、無下に否定することはできません。
たとえば、大量のけもフレグッズを持ち寄り祭壇を作り楽しむことは公式もある種公認しているような点もありますし、みていてすごいなと思います。でも同時に、
「けもフレグッズが一つもなくったって楽しめるんだよ!」という環境も用意できなければ、単に内輪で盛り上がっているに過ぎず無意識に排他的になっていると言わざるを得ません。
久しぶりに公式イベントが行われて楽しい気持ち、嬉しい気持ちは十分にわかります。わたしもオフ会に参加、主催した経験からそれは十二分に理解できます。ですが、オフ会に参加していなかった人や初参加の人たちにとってその雰囲気は決してがーでんにとっていい思い出として残らないと感じています。参加意識を変えろとは言いません。しかし自身の行動を少し省みていただければと思っています。
さて、色々な話に飛んでしまいましたが、わたしが皆さんにいいたいことは一つ。「
あなたはけものがお好きですか?」
みなさんに善き一日があらんことを。御清覧に感謝します。